韓国語の交渉表現:-는 이상・-을지라도・-으면 몰라도
-는 이상(계약한 이상 지켜야죠=契約した以上は守るべきです)、-을지라도(무슨 일이 있을지라도=何があっても)、-으면 몰라도(돈을 더 주시면 몰라도=もっと支払ってくださるなら別ですが)で、交渉の義務・決意・条件を伝えます。
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執筆 Alvin Lim 韓国語教員2級(韓国国家資格)
韓国語の交渉では、3つの形を使い分けると立場が明確になります。-는 이상 は確定した事実に義務を結び付けます(계약한 이상 조건은 지켜야 합니다=契約した以上、条件は守る必要があります)。-을지라도 は改まった言い方で決意を示します(무슨 일이 있을지라도 약속은 지키겠습니다=何があっても約束は守ります)。-으면 몰라도 は再検討できる条件を示します(값을 더 주시면 몰라도=もっと支払ってくださるなら別ですが)。
前提・決意・条件を落ち着いて伝えるための文法です。
5級では、場面に合う言い方の細かな違いを学びます。交渉では、その違いが立場の伝わり方を左右します。ビジネスの敬語で敬意を示す方法に続き、失礼にならずに主張を通す接続表現を扱います。
交渉には、条件(조건)、譲歩(양보)、譲れない一線(마지노선)という3つの要素があります。まずは話し合いに必要な語彙を押さえます。
交渉で使う10語
給与の相談から取引先との契約まで、幅広い交渉で使う語彙です。
〜した以上は:-는 이상
取り消せない事実を前提に義務を述べるときは、-(으)ㄴ/는 이상 を使います。「〜した以上・〜である以上」に当たり、後ろでその前提から導かれる行動を示します。
계약을 한 이상 조건은 지켜야 합니다 = 契約した以上、条件は守る必要があります 시작한 이상 끝을 봐야죠 = 始めた以上、最後までやり遂げるべきです 책임을 맡은 이상 최선을 다하겠습니다 = 責任を引き受けた以上、最善を尽くします 여기서 일하는 이상 규칙은 따라야 해요 = ここで働いている以上、規則には従う必要があります
完了した行為には過去の連体形(한 이상=した以上)、続いている状態には現在の連体形(일하는 이상=働いている以上)を使います。後ろには、해야 한다、-아야죠、-겠습니다 など、義務や決意を表す形がよく続きます。
何があっても:-을지라도
困難を認めたうえで、揺るがない姿勢を改まって示すときは -을지라도 を使います。「たとえ〜でも」という譲歩を強く打ち出す形で、文章・スピーチ・契約などに向いています。
무슨 일이 있을지라도 약속은 지키겠습니다 = 何があっても約束は守ります 조건이 조금 나쁠지라도 신뢰가 우선입니다 = たとえ条件が少し悪くても、信頼が優先です 시간이 걸릴지라도 정확하게 진행하겠습니다 = 時間がかかっても、正確に進めます 값이 비쌀지라도 품질은 양보할 수 없어요 = 価格が高くても、品質は妥協できません
ㄹ を含む語尾を接続するときは、語幹に応じて形を変えます。있다 → 있을지라도、어렵다 → 어려울지라도 となります。어렵다はㅂ変則活用で、ㅂが우に変わるため、어렵을지라도 とはしません。
비가 와도(日常的)‹ 비가 오더라도(仮定をはっきり示す)‹ 비가 올지라도(硬く改まった表現)と比べると違いが見えます。重みのある決意を伝える場面で -을지라도 を使います。
〜なら別ですが:-으면 몰라도
現状では応じられないと伝えながら、再検討できる条件を示すには -(으)면 몰라도 を使います。「〜なら別ですが、それ以外は難しい」という意味で、譲れない線と譲歩の条件を一度に伝えます。
값을 더 주시면 몰라도 지금 가격엔 어렵습니다 = もっと支払ってくださるなら別ですが、今の価格では難しいです 사과를 한다면 몰라도 그냥은 못 넘어가요 = 謝るなら別ですが、このままでは見過ごせません 조건을 바꾸면 몰라도 이대로는 못 받아들여요 = 条件を変えるなら別ですが、このままでは受け入れられません 급한 일이 있으면 몰라도 주말 근무는 어려워요 = 急ぎの仕事があるなら別ですが、週末の勤務は難しいです
몰라도 の後ろには、어렵다、안 된다、못 - など、否定や難色を示す表現がよく続きます。몰라도 が「その場合なら考える余地がある」という留保を表します。
「条件次第では応じられますが、現状では難しいです」と伝える言い方です。丁寧さは語尾や前後の言葉にも左右されます。
取引先と価格を詰める会話
買い手と供給側が価格の合意を目指す場面です。本課の3つの形がどのように働くかを見ていきます。
주시면 몰라도 で条件を示し、양보할 수 있습니다 で譲歩を提案しています。일지라도 では難しい依頼にも応じる姿勢を見せ、합의한 이상/계약한 이상 で義務を確認しています。8つの発言の中に、交渉の流れがまとまっています。
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Q 1 / 5よくある質問
-는 이상 は -니까 や -기 때문에 とどう違いますか。
いずれも理由を示しますが、-(으)ㄴ/는 이상 は「すでに確定した事実を踏まえると、こうする必要がある」という関係を表します。계약한 이상 지켜야죠 は「契約した以上、守るべきです」で、契約した事実に義務を結び付けています。
시작한 이상 끝을 봐야 한다 は「始めた以上、最後までやり遂げる必要があります」です。계약했으니까 は「契約したから」と理由を述べ、계약한 이상 は「契約した以上、守らずには済まない」という含みを持ちます。
後ろには義務や決意を表す 해야 한다、-아야죠、-겠습니다 などがよく続きます。完了した行為には過去の連体形を使い(한 이상)、現在続く状態には現在の連体形を使います(사는 이상=暮らしている以上)。
-을지라도 は「たとえ〜でも」なら、-더라도 や -아/어도 で代用できますか。
意味が重なる場面はありますが、文体や強調の度合いが異なります。-아/어도 は日常的な表現、-더라도 は仮定をはっきり示す表現、-을지라도 は文章・スピーチ・契約・真剣な交渉で使う硬く力のある表現です。
무슨 일이 있을지라도 약속을 지키겠습니다 は「何があっても約束を守ります」という重みのある決意で、コーヒーを断るような場面には大げさです。ㄹ を含む語尾の接続にも注意します。
있다 → 있을지라도、어렵다 → 어려울지라도 となり、어렵을지라도 ではありません。어렵다はㅂ変則活用で、ㅂが우に変わります。
日常の軽い譲歩には -아/어도 のほうが自然です。
交渉で使う -으면 몰라도 にはどんな含みがありますか。
-(으)면 몰라도 は「その条件なら別ですが、現状では難しい」という意味です。断りながら、再検討できる条件も示します。
돈을 더 주시면 몰라도, 지금 가격엔 어렵습니다 は「もっと支払ってくださるなら別ですが、今の価格では難しいです」です。사과한다면 몰라도 그냥은 못 넘어가요 は「謝るなら別ですが、このままでは見過ごせません」です。
譲れない線と譲歩の条件を同時に伝えられます。後ろには 어렵다、안 된다、힘들다 など、否定や難色を示す表現がよく続きます。
몰라도 には「その場合なら考える余地がある」という含みがあります。