韓国時代劇の言葉:-거라・-을 테다・-을 테면の意味
韓国時代劇(사극)の言葉を学びます。
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執筆 Alvin Lim 韓国語教員2級(韓国国家資格)
韓国時代劇(사극)には、古風な話し方が登場します。このレッスンでは、まず聞き取れるようになることを目指します。-거라 は古風な命令(잘 가거라 — 達者でな、받아 두거라 — 受け取っておけ)、-(으)ㄹ 테다 は強い決意(끝까지 가 볼 테다 — 最後までやり抜くぞ)、-(으)ㄹ 테면 は挑発(올 테면 와 봐라 — 来るなら来てみろ)に使います。
전하(王への呼びかけ「殿下」)や 자네(目下などへの「君」)のような呼称もわかると、朝鮮王朝を舞台にした場面が理解しやすくなります。
5級のほかのレッスンと比べ、今回は文化に重点を置きます。目標は、繰り返し使う練習より、台詞を理解することです。
日常では、通常の命令や意志の表現を使います。一方、時代劇を見ると、こうした古風な話し方がよく登場します。体験を語る表現と合わせて学ぶと、見た場面を振り返るときにも役立ちます。
まずは、時代劇の世界に関わる単語から学びます。
時代劇の世界に関わる10の単語
朝鮮王朝を舞台にしたドラマで、場面を理解する手がかりになる単語です。
古風な命令 -거라(聞き取りが目標)
時代劇では、身分の高い人物が -거라 を使って命じます。古風な「〜しろ」という形として聞き取ってください。
잘 가거라. = 達者でな。(別れ際の言葉) 어서 오너라. = 早く来い。(오다 に専用の命令語尾をつけると 오너라 になります。現代では 오거라 も標準語です) 이것을 받아 두거라. = これを受け取っておけ。 더는 묻지 말거라. = これ以上聞くな。
오다 に専用の命令語尾をつけた形が 오너라 です。오거라 も現代の標準語ですが、時代劇では前者がよく使われます。王などに非常に高い敬意を示す古風な依頼には -(으)소서 を使います。통촉하소서 は「どうかお察しくださいませ」という意味です。
現代の日常会話では、通常 -(으)세요 や -아/어라 を使います。ただし、古風な命令形も年長者が親しく語りかける場面などに残っています。ここでは、聞いて意味がわかることを優先します。
強い決意 -을 테다(聞き取りが目標)
主人公が何があってもやり遂げると誓うときに使うのが、-(으)ㄹ 테다 です。反対や困難にも屈しない、力のこもった意志を表します。
내가 반드시 이기고 말 테다. = 必ず勝ってみせる。 끝까지 가 볼 테다. = 最後までやり抜くぞ。 반드시 복수를 하고 말 테다. = 必ず復讐を果たしてみせる。 무슨 일이 있어도 지킬 테다. = 何があっても守り抜く。
誓いのように響く表現です。現代の日常会話で普通に意志を伝えるなら -(으)ㄹ 거예요 や -겠어요 を使います。-(으)ㄹ 테다 は現代でも使われますが、強い決意や劇的な響きが加わります。
「何と言われても、絶対にやってみせる」という気持ちとして聞き取ると、台詞の力強さが伝わります。
挑発や挑戦 -을 테면(聞き取りが目標)
「本当にやるつもりなら、やってみろ」と挑む場面では、-(으)ㄹ 테면 を使います。相手が実際に行動するかを試すような言い方です。
올 테면 와 봐라! = 来るなら来てみろ! 갈 테면 가라. = 行きたいなら行け。 덤빌 테면 덤벼라. = かかってくるなら、かかってこい。 막을 테면 막아 보아라. = 止められるものなら止めてみろ。
形は -(으)ㄹ 테면 + 命令です。「〜するつもりなら、してみろ」と命令を続けることで、挑発や強い対抗心が表れます。
時代劇の対決場面でよく聞く用法ですが、現代の口論などでも使われます。
宮殿での一場面
緊迫した時代劇の会話です。今回の古風な表現を聞き取ってみてください。
말거라/가거라/시키거라 は古風な命令、나설 테다/지킬 테다/않을 테다 は強い決意、올 테면 와 보라 は挑発です。日常とは異なる話し方を聞き分けると、台詞の意図をつかみやすくなります。なお、この会話の忠誠への返答は、呼びかけと敬意の向きが前後の王と臣下の関係に合っていません。表現の聞き取り例として扱い、宮廷での呼称の模範にはしないでください。
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Q 1 / 5よくある質問
この話し方を使えるようになる必要はありますか? -거라 や -을 테면 は現代でも使いますか?
このレッスンは、まず聞いて意味がわかることを目標にします。사극(時代劇)や歴史小説、芝居がかった台詞でよく出会う表現です。
朝鮮王朝を舞台にしたドラマでは、-거라 は古風な命令(가거라:行け)、-(으)ㄹ 테다 は強い決意(이기고 말 테다:何があっても勝ってみせる)、-(으)ㄹ 테면 は挑発(올 테면 와 봐라:来るなら来てみろ)として聞き取れると役立ちます。現代の日常会話では、命令や依頼に -(으)세요 / -아/어라、意志に -(으)ㄹ 거예요 / -겠- などを使います。
なお、年長者の言葉や、強い決意・挑発を表す場面では現代でも耳にします。まずはドラマの台詞を理解するために学びます。
時代劇の 전하、자네、그대 はどう違いますか?
相手との立場や、言葉の調子が異なります。전하 は臣下から王への呼称「殿下」です。
王妃には 중전마마、王世子には 세자저하 などを使います。자네 は、年長者や上の立場の人が同輩や目下に使う「君」です。
王が信頼する臣下を 자네 と呼んだり、年配者が年下の大人に使ったりします。少し改まった響きでも、目上には使いません。
그대 は文語的・詩的な「あなた」で、古風な恋愛の台詞や改まった呼びかけに出ます(그대를 사랑하오:そなたを愛しています)。いずれも日常の一般的な呼びかけとは異なり、ドラマ、歌詞、文学などでよく見聞きします。
ただし、年長者からの「君」という呼びかけのように、現代の会話でも使う場面はあります。
なぜ 오다 は通常 오너라 になるのですか?
「来る」を表す動詞専用の、古風な命令語尾をつけた形です。現在は不規則な活用とは扱いません。
多くの動詞は -거라 をつけ、가다 → 가거라(行け)、받다 → 받거라(受け取れ)、두다 → 두거라(置いておけ)となります。오다(来る)は -너라 を使い、오너라 となります。
ただし、現代の標準語では 오거라 も認められています。時代劇では、特に前者がよく使われます。
また、王などに非常に高い敬意を示す古風な願いや依頼には、-(으)소서 を使います(통촉하여 주소서:どうかお察しくださいませ)。今は自在に使うより、가거라 と 오너라 が、目下に向けた古風な命令だと聞き取れれば十分です。