韓国語の上級慣用表現:-기 짝이 없다・-어 치우다・이라고는
-기 짝이 없다は程度の強さ、-아/어 치우다は完了、名詞+이라고는は欠如や少なさを強調します。
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執筆 Alvin Lim 韓国語教員2級(韓国国家資格)
6級では、強調に使う慣用表現を学びます。-기 짝이 없다は形容詞の程度を強めます(그런 실수를 하다니 부끄럽기 짝이 없다 — あんな失敗をするなんて、恥ずかしい限りだ)。-아/어 치우다は動作をすっかり終えて片づける意味です(남은 일을 다 해치웠다 — 残りの仕事をすべて片づけた)。名詞+이라고는は、あるものがまったくないことや、わずかしかないことを強調します(인정이라고는 없는 사람 — 人情のかけらもない人)。どれも、強い気持ちを伝える韓国語らしい表現です。
5級の四字熟語(사자성어)の課に続き、6級では慣用表現をさらに深めます。普通の言い方では伝えきれない気持ちを強調する形を見ていきます。
まず、感情や人柄について話すための10語を確認します。
強い感情や厳しい評価を表す10語
この上なく:-기 짝이 없다
形容詞に、名詞化の語尾-기を介して**-기 짝이 없다**を付けると、「その程度に並ぶものがない」と強く表せます。너무や정말よりも改まった、文章に合う強調表現です。
합격 소식에 기쁘기 짝이 없다 = 合格の知らせに、うれしくてたまらない 그런 실수를 하다니 부끄럽기 짝이 없다 = あんな失敗をするなんて、恥ずかしい限りだ 혼자 남겨진 그는 외롭기 짝이 없었다 = 一人残された彼は、この上なく寂しかった 결과가 안타깝기 짝이 없다 = 結果が残念でならない
動作を表す動詞ではなく、感情や状態を表す形容詞に付きます。強い程度を伝える表現なので、読み手にも強調がはっきり届きます。気持ちの強さを際立たせたい場面で使います。
すっかり片づける:-아/어 치우다
動詞に**-아/어 치우다**を付けると、その動作をすっかり終えて片づける意味になります。残り物やたまった仕事、不要な家具など、치우다の「片づける」という意味が動作全体に加わります。
남은 음식을 다 먹어 치웠다 = 残った料理を全部食べてしまった 귀찮은 일은 빨리 해치우자 = 面倒な仕事はさっさと片づけよう 안 입는 옷을 싹 팔아 치웠다 = 着ない服をすべて売り払った 미뤄 둔 보고서를 하루 만에 써치웠다 = 先延ばしにしていた報告書を一日で書き上げてしまった
対象を片づけるため、きびきびとした、ときには冷淡な響きがあります。치우다では「処理して手元からなくす」という感覚が前面に出ます。-아/어 버리다も完了を表しますが、こちらにもすっきりした気持ちや後悔などが伴うため、単に中立的な完了表現とはいえません。
かけらもない:名詞+이라고는
パッチムのある名詞には名詞+이라고는、ない名詞には名詞+라고는を使います。その名詞を取り上げて、欠如や少なさを強調します。否定が続けば「〜といえるものは何もない」、「〜だけ」が続けば「〜といえるものはそれだけ」という意味になります。
그 사람은 인정이라고는 없다 = あの人には人情のかけらもない 지갑에 돈이라고는 한 푼도 없었다 = 財布にはお金が一銭もなかった 내가 아는 것이라고는 그 이름뿐이다 = 知っていることといえば、その名前だけだ 그에게 취미라고는 잠자는 것밖에 없다 = 彼には趣味といっても寝ることしかない
이라고는/라고는の使い分けは名詞の末尾で決まります(인정이라고는と취미라고는)。まったくないことや、あってもごく限られていることを強調し、あきれた気持ちをにじませる場合もあります。
慣用表現を使った人物描写
3つの表現を使った短い人物描写です。改まった文章で、評価を強く伝える働きを読み取ります。
그는 인정이라고는 없는 사람이었다. 어려운 부탁을 매몰차게 거절해 치우고도 미안한 기색 하나 없으니, 곁에서 보는 사람이 다 민망하기 짝이 없었다. 그러면서도 제 잇속이라면 한 푼도 놓치는 법이 없었다.
彼は人情のかけらもない人だった。難しい頼み事を冷たく断ってしまっても、申し訳なさそうな様子が少しもなく、そばで見ている人までいたたまれなくなるほどだった。それなのに、自分の利益となると、一銭たりとも取り逃すことはなかった。
うまくいかなかった会議の後で
同じ表現を、同僚同士が不満をこぼす会話で見てみます。
인정이라고는は人情の欠如を、미련이라고는は未練を少しも持つ必要がないことを強調しています。잘라 치우더라と접어 치웠어は、きっぱりと処理して終えることを表し、답답하기 짝이 없겠다は気持ちの強さを伝えます。このように強調を重ねると、感情がはっきり伝わる慣用的な言い方になります。
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Q 1 / 5よくある質問
-기 짝이 없다はどのような意味で、何に付きますか。
-기 짝이 없다は「この上なく〜だ、〜でならない」と、形容詞の程度を強く表します。名詞化の語尾-기を介して付きます。
기쁘기 짝이 없다は「うれしくてたまらない」、부끄럽기 짝이 없다は「恥ずかしい限り」、안타깝기 짝이 없다は「残念でならない」です。直訳すると「その程度に並ぶもの(짝)がない」という意味です。
注意点は2つあります。動作を表す動詞ではなく、感情や状態を表す形容詞に付けます。
한심하기 짝이 없다は「情けない限り」です。また、文章や改まった場面、強い感情を込めた会話に合う表現なので、日常的な「とても」よりも強調の度合いが高くなります。
-어 치우다は、単に動作を表す場合とどう違いますか。
補助動詞の-아/어 치우다は、動作をすっかり終え、対象を片づける意味を加えます。먹다は「食べる」、먹어 치우다は「残さず食べてしまう」です。
팔다は「売る」、팔아 치우다は「売り払う」です。하다は「する」、해치우다は「やってしまう、片づける」です。
面倒な仕事や残り物などを処理して、気にかける必要がなくなるという感覚があります。厄介なものを片づける響きがあるため、きびきびとした印象にも、場合によっては冷淡な印象にもなります。
不要な仕事や面倒な状況を一気に処理する場面によく合います。
名詞+이라고는はどのようなときに使いますか。
名詞+이라고는は、その名詞に当たるものがまったくない、あるいはごくわずかしかないと強調します。否定や範囲を限定する表現とよく組み合わせます。
인정이라고는 없다は「人情のかけらもない」、돈이라고는 한 푼도 없다は「お金は一銭もない」、아는 것이라고는 이름뿐이다は「知っていることといえば名前だけ」です。パッチムがあれば이라고는(인정이라고는)、なければ라고는(취미라고는)を使います。
欠如や少なさを際立たせ、ときにはあきれた気持ちも伝えます。この課のほかの2つの表現と同様に、強調を効かせた文章や会話で使われます。