韓国語の直接引用:「…」(이)라고 하다と보고の使い方
友達の言葉をそのまま伝える친구가 "고마워"라고 했어요など、直接引用の「…」(이)라고 하다を学びます。
公開日:
執筆 Alvin Lim 韓国語教員2級(韓国国家資格)
韓国語の直接引用は、元の言葉を二重引用符(큰따옴표・“”)で囲み、「…」(이)라고 하다を続けます。친구가 “고마워”라고 했어요は「友達が『ありがとう』と言いました」です。보고は言葉を伝えた相手を表す口語の助詞で、동생보고 빨리 오라고 했어요は「年下のきょうだいに早く来るように言いました」という意味です。
第6章では引用表現を学びます。人が話した言葉を、自分の文の中に取り入れて伝える方法です。
前の章は、パンマル(韓国語のタメ口・반말)の応用で締めくくりました。相手との関係に合わせて、話し方を選ぶ練習でした。
今回は、その話し方の違いにも注意しながら引用します。直接引用では、相手が使った言葉も丁寧さも、そのまま残します。日本語の「『ありがとう』と言いました」の「と」にあたるのが、라고です。
まず言葉をそのまま引用する方法を学ぶと、次のレッスンで扱う、文法の形を変える間接引用との違いも捉えやすくなります。
人の言葉を伝える10の単語
誰かの発言を伝えるときによく使う単語です。
言葉をそのまま引用する — 「…」(이)라고 하다
言葉をそのまま引用するには、元の文を二重引用符(큰따옴표・“”)に入れ、(이)라고 하다を続けます。引用符の中は変えません。時制、丁寧さ、代名詞まで、話した人の言葉を保ちます。
친구가 “고마워”라고 했어요 = 友達が「ありがとう」と言いました 그분이 “안녕하세요”라고 인사했어요 = その方が「こんにちは」とあいさつしました 의사가 “푹 쉬세요”라고 말했어요 = 医師が「ゆっくり休んでください」と言いました 아이가 “싫어요”라고 대답했어요 = 子どもが「嫌です」と答えました
文を引用するときは、ほぼ必ず라고を使います。韓国語の文は요・다・어など、パッチムのない音節で終わるのがふつうだからです。라고に続く動詞は、하다(言う)、말하다(話す)、묻다(尋ねる)、대답하다(答える)、외치다(叫ぶ)、인사하다(あいさつする)など、内容に合わせて選べます。
名前や呼び名を伝える — 이름이 “민수”라고 해요
同じ形で、名前や呼び名も伝えられます。이/라고の使い分けは、前の音で決まります。子音で終わるなら이라고、母音で終わるなら라고です。
제 이름은 “민수”라고 해요 = 私の名前は「ミンス」といいます(민수は母音で終わるので라고) 이 음식은 “김밥”이라고 해요 = この食べ物は「キンパ」といいます(子音で終わるので이라고) 저 사람을 “반장”이라고 불러요 = あの人を「班長」と呼びます 그 가게는 “영주”라고 해요 = あの店は「ヨンジュ」といいます(母音で終わるので라고)
まとめると、文の引用はほぼ必ず라고、子音で終わる名詞は이라고です。민수라고は、민수の最後の수にパッチムがないので라고です。一方、김밥は最後にㅂがあるので김밥이라고になります。最後の音を確認して選んでください。
話しかけた相手を示す — 보고
話しかける相手、つまり言う・尋ねる・伝言するといった行為の相手を示す口語の助詞が보고です(≈ 한테 / 더러)。日常会話で使われ、特に引用や指示を伝える文でよく出てきます。
동생보고 빨리 오라고 했어요 = 年下のきょうだいに、早く来るように言いました 친구보고 같이 가자고 했어요 = 友達に一緒に行こうと言いました 엄마가 저보고 “공부해”라고 했어요 = 母が私に「勉強して」と言いました 누가 너보고 그렇게 말했어? = 誰が君にそんなこと言ったの?
동생한테 말했어요という言い方もできます。보고と더러は話し言葉らしい表現で、書き言葉では에게を使います。迷ったときは、日常会話で幅広く使える한테が無難です。なお、보고・더러は友達や年下の相手に使うのが一般的で、目上の人を指して使うのは避けたほうが安全です。
伝言をそのまま伝える
直接引用と보고を使い、相手の言葉をそのまま伝える会話です。
3往復の会話に、2つの表現が出てきました。보고は言葉を伝える相手を示し(저보고、민수보고)、라고は「큰따옴표」と呼ばれる二重引用符の中の言葉をそのまま引用します(“숙제를 꼭 내세요”라고、“시험이 언제예요?”라고)。次のレッスンでは、同じ内容を文法の形を変えて伝える間接引用を学びます。
⚡ 2分チェック
Q 1 / 8よくある質問
直接引用(라고)と間接引用(-다고)はどう違いますか?
直接引用では、元の言葉を二重引用符(큰따옴표・“”)に入れて라고 하다を続けます。친구가 “내일 갈게”라고 했어요は「友達が『明日行くね』と言いました」という意味です。
時制も話し方も代名詞も、引用する言葉の中では変えません。間接引用では引用符を外して文法の形を変えます。
친구가 내일 간다고 했어요は「友達が明日行くと言いました」です。直接引用は録音を再生するように言葉をそのまま伝え、間接引用は伝える側の文に組み直します。
このレッスンは直接引用、次のレッスンは間接引用を扱います。
(이)라고と라고は、どう使い分けますか?
引用する言葉が子音で終わるときは이라고、母音で終わるときは라고を使います。이は発音をつなぐための要素です。
文を引用する場合は、요・다・어など母音で終わる語尾がほとんどなので、“고마워”라고、“갈게요”라고のように、ほぼ必ず라고になります(다も母音で終わる音節です)。이라고が出てくるのは、主に子音で終わる名詞を一語だけ引用するときです。
이 음식은 “김밥”이라고 해요は「この食べ物はキンパといいます」です。一方、“영주”라고 해요は、母音で終わる名前なので라고です。
文なら라고、子音で終わる名詞なら이라고と覚えておくと便利です。
보고はどんな意味ですか?한테と同じですか?
보고は、話しかける、尋ねる、言葉を伝える相手を表す口語の助詞です。동생보고 빨리 오라고 했어요は「年下のきょうだいに早く来るように言いました」という意味です。
この用法では더러と言い換えられ、한테にも近い意味があります。보고/더러は口語的で、引用や指示を伝える文でよく使います。
한테は日常会話で幅広く使えます(동생한테 말했어요)。에게は書き言葉でもよく使われます。
보고は、会話で誰かに言った内容を伝えるときに便利です。