韓国語の四字熟語II:故事で学ぶ意味と文語の語尾-라2の使い方
名詞に付く文語の語尾-라2を、인생은 새옹지마라(人生は塞翁が馬)と이것이 바로 인지상정이라(これこそ人情)の例で学びます。
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執筆 Alvin Lim 韓国語教員2級(韓国国家資格)
四字熟語(사자성어)には、物語を短く凝縮したものが多くあります。その意味を格言らしく結ぶのが、文語の語尾-라2です。名詞に付き、인생은 새옹지마라(人生は塞翁が馬)や이것이 바로 인지상정이라(これこそ人情)のように使います。故事の意味と-라2の響きを組み合わせると、文章に古風な重みを持たせられます。
5級の四字熟語の課では、基本的な表現を学びました。今回は、その意味を支える故事(고사)を詳しく読み、格言を締めくくる文語の語尾も学びます。
まずは、四字熟語や物語、その教訓に関する10語です。
四字熟語・故事・教訓に関する10語
格言らしく文を結ぶ:-라2
-라2を名詞に付けると、「〜である」という意味を、ひとつの真理を述べるような文語の響きで表せます。
パッチムのない名詞には**-라**(새옹지마라)、ある名詞には**-이라**(인지상정이라)を付けます。古風な文章や格言を、重みのある調子で結ぶ形です。
인생은 본디 새옹지마라 = 人生とは、もともと幸不幸の予測がつかないもの 이것이 바로 인지상정이라 = これこそ人情というもの 만남이 있으면 헤어짐도 있는 법이라 = 出会いがあれば、別れもあるもの 지나고 보면 모든 게 한낱 꿈이라 = 過ぎてみれば、すべてははかない夢にすぎない
大切なのは文体です。-라2は、随筆やことわざ、物事を振り返る文章に、経験から得た知恵の重みを添えます。普段の会話では새옹지마예요で十分ですが、格言めかして言いたい場合には-라2を使えます。
2つの四字熟語にまつわる故事
四字熟語(사자성어)は、背景の話を知ると使う場面が分かりやすくなります。ここでは代表的な2つの故事を読み、-라2で結ぶ格言を添えます。
새옹지마 — 塞翁が馬。 辺境に住む老人の馬が逃げ、近所の人が慰めの言葉をかけました。老人は「これが幸いにならないとも限りません」と答えます。やがて馬は、立派な別の馬を連れて帰ってきました。息子がその馬に乗って脚を折ると、老人は再び「これが幸いにならないとも限りません」と言います。その後、戦争で若者が徴兵されて命を落としましたが、脚をけがした息子は徴兵を免れました。 인생사 한 치 앞을 모르니, 모든 일이 새옹지마라. — 人生は一寸先も分かりません。どんな出来事も、幸いになるか災いになるかは予測できません。
각주구검 — 舟に刻みて剣を求む。 川を渡っていた人が、舟から剣を落としました。その人は慌てず、舟べりに印を刻み、「ここで落としました」と言います。舟が対岸に着くと、その印の下に潜って剣を探しましたが、見つかりませんでした。舟は移動しても、剣を落とした場所は変わらないからです。 때가 변했는데 옛 방법만 고집하니, 이것이 각주구검이라. — 時代が変わったのに古い方法だけに固執しています。これこそ각주구검(刻舟求剣)です。
-라で結ぶ一文によって、それぞれの出来事が他の場面にも当てはまる教訓になります。故事成語(고사성어)は、このように物語の意味を4文字にまとめて使う表現です。
四字熟語を日常の出来事に当てはめる
同じ四字熟語を、就職での挫折を話す友人同士の会話で見てみます。出来事に合う四字熟語(사자성어)を選んでいます。
새옹지마は挫折を別の角度から捉え直し、각주구검は会社の硬直した姿勢を表しています。さらに、인생이라が格言らしい重みで考えを結びます。故事の意味と語尾を合わせることで、短い言葉に深みを持たせられます。
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Q 1 / 5よくある質問
文語の語尾-라2は、どのような働きをし、どこで使いますか。
-라2は、名詞に付いて「〜である」という意味を表し、格言や人生訓を古風な響きで結ぶ語尾です。인생은 새옹지마라は「人生は塞翁が馬」、이것이 바로 인지상정이라は「これこそ人情」、만남이 있으면 헤어짐도 있는 법이라は「出会いがあれば別れもあるもの」という意味です。
パッチムのない名詞には-라(새옹지마라)、ある名詞には-이라(인지상정이라)が付きます。随筆やことわざ、物事を振り返る文章に向く文語表現です。
普段の会話なら새옹지마예요としますが、会話でも格言めかして言う場合には使えます。考えをひとつの真理として締めくくる響きが特徴です。
四字熟語(사자성어)は、どのように意味を伝えますか。
四字熟語(사자성어)には、古い物語を4文字に凝縮したものが多くあります。その場合、文字の意味だけでなく、背景の物語を知ると理解が深まります。
새옹지마は、文字どおりには「辺境に住む老人の馬」です。逃げた馬が別の馬を連れて戻り、その馬に乗った息子が脚を折り、そのけがのおかげで戦争に行かずに済むという故事から、幸運と不運は予測できないことを表します。
각주구검は「舟に刻んで剣を求める」です。剣を落とした目印を動く舟に刻んだ話から、状況の変化を考えず、古い方法に固執する意味になりました。
日本語でも「塞翁が馬」「刻舟求剣(舟に刻みて剣を求む)」として知られる故事です。この課では、使う場面をつかむために語尾と故事を合わせて学びます。
日本語のことわざを、そのまま韓国語の四字熟語に置き換えられますか。
日本語と韓国語の四字熟語(사자성어)には、同じ故事を共有するものがあります。ただし、すべてが一対一で対応するわけではなく、字面だけでなく使う状況を合わせることが大切です。
予想外の幸運や不運なら새옹지마(塞翁が馬)、見かけだけ変えて人をだますことなら조삼모사(朝三暮四)、古い方法への固執なら각주구검(刻舟求剣)が候補になります。表したい意味を先に整理し、その場面に合う表現を選びます。
重みを持たせたいときは-라2で格言らしく結ぶと、故事を生かした表現になります。