韓国語ニュースの見出し文法:-으리라는・-는다는の使い方
-으리라는(금리가 오르리라는 전망:金利が上がるとの見通し)と-는다는(사퇴한다는 발표:辞任するとの発表)を学びます。
公開日:
執筆 Alvin Lim 韓国語教員2級(韓国国家資格)
韓国語のニュースでは、名詞を修飾する形で多くの情報をまとめます。-으리라는は予測を表し(금리가 오르리라는 전망이 나왔다:金利が上がるとの見通しが出ました)、-는다는は報道などの内容を伝えます(정부가 금리를 올린다는 소식이 전해졌다:政府が金利を上げるとの知らせが伝わりました)。さらに、見出しでは助詞の省略、名詞止め、-나/-는가による問いも使います(금리 또 올리나?:金利をまた上げるのか/무엇이 문제인가:何が問題なのか)。省略された部分を補いながら読むのが、このレッスンの目標です。
時事評論で使う四字熟語に続き、ニュースの表現を学びます。前のレッスンでは語彙を扱いました。今回は、一つの文を短い見出しにまとめる文法に注目します。
まず、ニュースでよく見る10語を確認します。
ニュースを読むための10語
予測を名詞にかける:-으리라는
動詞の語幹に**-으리라는**を付けると、見通しや期待、予想の内容を後ろの名詞にかけられます。文語的な推量の-으리라を引用し、「言う」に当たる動詞を連体形の는で名詞にかけた表現の縮約形で、「〜するだろうという見通し・期待」を表します。日常会話よりも、ニュースや分析記事の改まった書き言葉で使います。
금리가 오르리라는 전망이 우세하다 = 金利が上がるだろうという見通しが優勢です 문제가 해결되리라는 기대가 컸다 = 問題が解決するだろうという期待が大きかったです 경기가 회복되리라는 예상이 빗나갔다 = 景気が回復するだろうという予想が外れました 협상이 타결되리라는 관측이 나왔다 = 交渉が妥結するだろうという見方が出ました
後ろの名詞が手がかりです。전망(見通し)、기대(期待)、예상(予想)、관측(観測・見方)は、これから起こることを述べるため、-으리라는とよく合います。-ㄴ다는にすると内容をより淡々と伝え、推量を含む文語的な響きが薄れます。
報道の内容を名詞にかける:-는다는
動詞には**-는다는などの形、形容詞には-다는**を付け、主張や報道、発表の内容を後ろの名詞にかけます。平叙形-ㄴ다/-는다の内容を引用し、「言う」に当たる動詞を連体形の는で名詞にかけた表現の縮約形です。「〜という知らせ・発表」を表し、ニュース記事で頻繁に使います。
정부가 금리를 올린다는 소식이 전해졌다 = 政府が金利を上げるという知らせが伝わりました 장관이 사퇴한다는 발표가 있었다 = 大臣が辞任するという発表がありました 대책이 필요하다는 지적이 잇따랐다 = 対策が必要だという指摘が相次ぎました 예산이 부족하다는 우려가 제기됐다 = 予算が足りないという懸念が示されました
後ろには소식(知らせ)、발표(発表)、주장(主張)、지적(指摘)、우려(懸念)など、発言や報道の内容を示す名詞が来ます。予測そのものに焦点を当てる形ではありません。動詞の語幹が母音で終わる場合、またはㄹパッチムを落とした後は-ㄴ다는(올린다는、사퇴한다는)、それ以外のパッチムで終われば-는다는(먹는다는、받는다는)、形容詞なら-다는(필요하다는)です。
見出しで文を短くする方法
この二つの修飾形に加えて、見出しには字数を抑えるための三つの書き方があります。読むときは、省略された要素を補います。
一つ目は助詞の省略です。 은/는/이/가/을/를などが省かれ、区切りにコンマを使うこともあります。
二つ目は名詞止めです。 活用した動詞の代わりに、名詞で見出しを終えます。
三つ目は-나や-는가による問いです。 前に学んだ疑問の語尾が、ここでは簡潔に論点を示す働きをします。
정부, 금리 동결 결정 = 정부(는) 금리(를) 동결(하기로) 결정(했다) 여야 합의 무산 = 여야의 합의가 무산되었다(合意が流れました) 금리 또 올리나 = 금리를 또 올리는가?(金利をまた上げるのか) 무엇이 문제인가 = いったい何が問題なのか
個別の文法項目として覚えるだけでなく、読むときに使えるようにします。省略された은/는/을/를を補い、名詞の後ろに述語を戻し(무산 → 무산되었다)、-나/-는가を読者への質問ではなく、書き手が提示する問いとして読み取ります。
架空の見出しを文に戻す
次の五つは、実際の見出しの書き方に沿って作った例です。それぞれの後ろに、省略を補った文を示します。
한은, 금리 동결 결정 — 한국은행은 기준금리를 동결하기로 결정했다.
금리 또 올리나… 시장 긴장 — 금리를 또 올리는가 하는 관측에 시장이 긴장하고 있다.
“긴축 길어진다” 전망 우세 — 긴축이 길어지리라는 전망이 우세하다.
장관 사퇴설 보도… 당국 침묵 — 장관이 사퇴한다는 보도가 나왔으나 당국은 침묵하고 있다.
여야 합의 무산… 책임 공방 — 여야의 합의가 무산되면서 책임 공방이 벌어졌다.
韓国銀行は政策金利を据え置くと決定しました。/金利をまた上げるのかという見方に、市場は緊張しています。/引き締めが長引くだろうという見通しが優勢です。/大臣が辞任するとの報道が出ましたが、当局は沈黙しています。/与野党の合意が流れ、責任をめぐる応酬が起きました。
見出しを一緒に読み解く
二人の読者がコーヒーを飲みながら短い見出しを読み解いています。このレッスンで練習する「省略を補う読み方」が、そのまま会話になっています。
올리나は問い、오르리라는 전망は未確定の見通し、사퇴한다는 보도は報道の内容として読まれています。二人は省略された助詞も意識して補っています。こうした読み分けが、韓国語のニュースを正確に理解する助けになります。
⚡ 2分チェック
Q 1 / 8よくある質問
見出しの-으리라는と-는다는はどう違いますか。
どちらも는で終わり、前の節を後ろの名詞にかけますが、伝える内容の捉え方が違います。-으리라는は文語的な推量の-으리라を含み、予測や期待を表します。
금리가 오르리라는 전망は「金利が上がるだろうという見通し」、해결되리라는 기대は「解決するだろうという期待」です。-는다는は間接引用の平叙形-ㄴ다/-는다を含み、主張や報道、発表の内容を伝えます。
금리를 올린다는 소식は「金利を上げるという知らせ」、사퇴한다는 발표は「辞任するという発表」です。目安として、전망·예상·기대(見通し・予想・期待)なら-으리라는、소식·발표·주장·방침(知らせ・発表・主張・方針)なら-는다는がよく合います。
韓国語の見出しはなぜ助詞を省き、名詞で終えるのですか。
限られた紙面で内容を素早く伝えるためです。文脈から補える要素を省き、まず助詞を落とします。
정부, 금리 동결 결정は정부(는) 금리 동결(을) 결정(했다)と読め、コンマが省略された은/는の位置で話題を区切ります。また、動詞を活用させず名詞で終えることもよくあります。
여야 합의 무산は여야의 합의가 무산되었다(与野党の合意が流れました)、금리 인상 발표は금리를 인상한다는 발표가 나왔다と補えます。日本語の見出しにもある省略や名詞止めと同じように、助詞や述語を頭の中で補うと読みやすくなります。
見出しの末尾にある-나と-는가は何を表しますか。
問いを簡潔に提示する疑問の語尾です。-나は書き手が疑問を口にするような響きで、금리 또 올리나は「金利をまた上げるのか」と読めます。
短く、状況によっては懐疑的な響きもありますが、読者に直接聞いているわけではありません。-는가/-(으)ㄴ가はより改まった論説的な調子で、무엇이 문제인가は「何が問題なのか」と、記事で分析する問いを示します。
どちらも口頭の返答を求めず、問題を提示するための表現です。6級の前のレッスンで学んだ-나と-는가が、ここでは見出しの短い文に使われています。