韓国語のヌンチと体面:-는 척하다・-은 채로・-다가는
対人関係で使う-는 척하다(아무렇지 않은 척했어요:平気なふりをしました)、-은 채로(구두를 신은 채로 들어갔어요:革靴を履いたまま入りました)、-다가는(이러다가는 늦겠어요:このままでは遅れそうです)を学びます。
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執筆 Alvin Lim 韓国語教員2級(韓国国家資格)
気持ちや対人関係を語るときに役立つ、3つの表現を学びます。-는 척하다 は「ふりをする」です(아무렇지 않은 척했어요:平気なふりをしました)。-은 채로 は、動作の結果の状態を保ったまま次のことをする表現です(구두를 신은 채로 들어갔어요:革靴を履いたまま入りました)。-다가는 は、続けると悪い結果になると注意します(이러다가는 늦겠어요:このままでは遅れそうです)。
これらは、체면(体面、面子)や 눈치(周囲の空気を読む力)について話すときにも使えます。どちらも韓国の対人関係を考えるうえで大切な言葉です。
韓国で人と関わる場面では、체면 を保ったり、눈치 を働かせたりすることがあります。がっかりしても表に出さない、言葉にならない気持ちを察する、相手との距離の取り方を考える、といった場面です。
前のレッスンでは柔らかい伝え方と共感の表現を練習しました。今回は、人前でどう振る舞うかを説明する表現を加えます。まずは重要な語彙から始めます。
体面や気遣いに関する10の単語
체면 や 눈치、そして面子を保つことに関わる語彙です。
〜ふりをする — -는 척하다 と -는 체하다
実際とは違う様子を見せることを表すには、動詞の現在の動作に -는 척하다、形容詞の状態に -은 척하다 などの形を使います。形容詞の語幹が母音で終わる場合はㄴを付け、ㄹで終わる場合はㄹを落としてㄴを付けます。動詞でも、すでにしたことを装う場合は完了の連体形を使います。本当の気持ちを隠して面子を保つ場面でも使う文法です。
속상했지만 아무렇지 않은 척했어요 = つらかったのですが、平気なふりをしました 다 알면서 모르는 척했어요 = 全部知っていながら、知らないふりをしました 피곤해서 자는 척했어요 = 疲れていたので、眠っているふりをしました 안 들리는데도 알아듣는 척했어요 = 聞こえないのに、話がわかるふりをしました
よく似た表現に -는 체하다 があります。意味はほぼ同じで、やや文章的な響きがあります。모르는 체하다 = 모르는 척하다 です。会話では 척하다 がよく使われますが、文章では 체하다 にも出会うので、どちらも読めるようにしておくと役立ちます。
〜したまま — -은 채로
-은 채로 は、動作の結果の状態を変えずに次のことをする表現です。ここでは、完了を表す連体形-(으)ㄴを使います。ㄹ以外のパッチムがあれば -은、母音で終わればㄴを付けます。ㄹで終わる語幹は、ㄹを落としてㄴを付けます。
구두를 신은 채로 방에 들어갔어요 = 革靴を履いたまま部屋に入りました 불을 켠 채로 잠들었어요 = 明かりをつけたまま眠ってしまいました 눈을 감은 채로 음악을 들었어요 = 目を閉じたまま音楽を聴きました 창문을 열어 둔 채로 외출했어요 = 窓を開けたまま外出しました
척하다 との違いは、実際にその状態が続いているかどうかです。채로 はふりをするのではなく、状態をそのまま保つことを示します。신은 채로 なら、本当に靴を履いたままです。신은 척하다 なら、履いたふりをしていることになります。
このまま続けると — -다가는
-다가는 は、会話では -다간 とも言います。今の行動を続けると悪い結果になると注意する表現で、通常は望ましくない結果を示します。
이러다가는 늦겠어요 = このままでは遅れそうです 계속 참다가는 병나요 = ずっと我慢していると、体を壊します 눈치만 보다가는 기회를 놓쳐요 = 人の顔色ばかりうかがっていると、チャンスを逃します 무리하다가는 쓰러질 거예요 = 無理をしていると、倒れてしまいます
すでに学んだ -다가 は、動作の中断や切り替えを表しました。これに 는 がつくと、ここでは行動を続けた場合の結果を警告する形になります。よい結果を予測するときは、意味に応じて -으면 や -다 보면 を使います。
面子を保つために気持ちを隠す
傷ついた気持ちを隠している人と、その様子に気づいた友人の会話です。
会話の中で、3つの形がそれぞれ役割を果たしています。아무렇지 않은 척했어 は、체면 を守るために気持ちを隠したことを表します。숨긴 채로 살면 は、隠した状態を保って生活することを示します。참다가는 は、我慢し続けた先の結果を警告しています。
눈치 や 체면 が関わる場面も、このように具体的な行動として説明できます。
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Q 1 / 5よくある質問
-는 척하다 と -은 채로 はどう違いますか。
どちらも状態に関わりますが、役割は異なります。-는 척하다 は「ふりをする」という意味です。
모르는 척하다(知らないふりをする)、자는 척하다(眠っているふりをする)、아무렇지 않은 척했다(平気なふりをしました)のように、実際とは違う様子を見せます。一方、-은 채로 は、ある動作をした結果の状態を変えずに、次のことをする表現です。
구두를 신은 채로 들어갔다(革靴を履いたまま入りました)、불을 켠 채로 잤다(明かりをつけたまま寝ました)、눈을 감은 채로(目を閉じたまま)のように使います。ふりをするのではなく、その状態が実際に続いています。
接続では、척하다 は動詞の現在の動作に -는、形容詞には -은 などの連体形を使います。채로 は、「〜したまま」の意味では動作の完了を表す連体形 -(으)ㄴ につきます(母音で終わる語幹では켠のようにㄴ)。
눈치 と 체면 はどう違い、韓国の人間関係ではどのような役割がありますか。
체면(体面)は、他人の目に映る自分の立場や面子です。눈치 は、相手の言葉にならない気持ちや場の空気を察する力で、互いの 체면 を守る行動にもつながります。
눈치가 빠르다 は「察しがよい」、눈치가 없다 は「空気が読めない」、눈치를 보다 は「相手の顔色をうかがう」という意味です。韓国の会話では、はっきり断らずに気持ちを伝える場面もあります。
そのようなとき、눈치껏(様子を察して)本意を読み取り、双方の 체면 を損なわないようにします。日本語の「空気を読む」「面子を保つ」にも通じる考え方です。
このレッスンで扱う 아무렇지 않은 척하다(平気なふりをする)や 눈치를 보다 は、こうした対人場面を説明するときに役立ちます。
-다가는 は必ず悪い結果につながりますか。
通常は、今の行動を続けると望ましくない結果になると注意する表現です。-다가는 は会話で -다간 と短くなることもあります。
이러다가는 늦겠다(このままじゃ遅れそう)、게임만 하다가는 시험 망쳐(ゲームばかりしていると試験で失敗するよ)、무리하다가는 병나요(無理をすると体を壊します)などです。「このまま続けると悪い結果になる」という形で警告や注意を伝えます。
前に学んだ -다가 は、動作の中断や切り替えを表しました。これに 는 がつくと、ここでは行動を続けた場合の結果を警告する形になります。
よい結果を予測するときは、伝えたい意味に応じて -으면 や -다 보면 を使います。