韓国語の使役(사동):-이/히/리/기/우-・-게 하다・시키다
韓国語の使役を3つの形で学びます。
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執筆 Alvin Lim 韓国語教員2級(韓国国家資格)
韓国語で人や物に何かをさせる「使役」には、大きく3つの表し方があります。
1つ目は、-이/히/리/기/우/추-などの接尾辞で作る使役動詞です。먹다→먹이다(食べさせる)、자다→재우다(寝かせる)、입다→입히다(着せる)、태우다(乗せる)などがあります。
2つ目は、動詞の語幹に付けて「〜させる/〜することを許す」を表す-게 하다です。학생들에게 발표하게 했어요は「学生たちに発表させました」です。
3つ目は、「指示する/担当させる」を表す시키다です。부장님이 저한테 발표를 시키셨어요は「部長が私に発表をさせました」です。
使役では、行動をする人と、その行動をさせる人を区別します。자다は「寝る」、재우다は「別の人を寝かせる」です。日本語の「寝る/寝かせる」の関係に近いと考えると理解しやすくなります。
この3つは子育てから仕事まで幅広く使います。先に注意したいのは、-이/히/리/기が3級で学んだ受け身の動詞の接尾辞と同じ形だという点です。보이다は使役なら「見せる」、受け身なら「見える」です。文中の人や物の関係と文脈から判断します。
「誰が誰に何をさせたか」を表せると、職場での報告も具体的になります。まずはよく使う10の動詞を見ていきます。
よく使う10の使役動詞
接尾辞で作る使役動詞を中心に、日常で役立つ語を集めました。一つずつ単語として覚えると使いやすくなります。
接尾辞で作る使役動詞 — -이/히/리/기/우/추-
一部の動詞や形容詞は、接尾辞を加えて使役動詞を作ります。どの接尾辞を使うかは語ごとに決まっています。자다→재우다のように、元の語と対にして覚えます。
-이-: 먹다→먹이다 食べさせる · 보다→보이다 見せる · 죽다→죽이다 殺す -히-: 입다→입히다 着せる · 앉다→앉히다 座らせる · 읽다→읽히다 読ませる -리-: 살다→살리다 命を救う · 알다→알리다 知らせる · 울다→울리다 泣かせる -기-: 웃다→웃기다 笑わせる · 씻다→씻기다 体などを洗ってあげる · 남다→남기다 残す -우-・-이우-: 자다→재우다 寝かせる · 깨다→깨우다 起こす · 타다→태우다 乗せる · 크다→키우다 育てる -추-: 낮다→낮추다 低くする · 늦다→늦추다 遅らせる
注意したいのは、-이/히/리/기が受け身(피동)を作る接尾辞と同じ形だという点です。보이다には「見せる」という使役の意味と「見える」という受け身の意味があり、읽히다も「読ませる」と「読まれる」の両方に使います。
どちらの意味かは、誰が誰に何をする文なのかで判断します。動詞だけでなく、文全体を見ることが大切です。
책을 읽혀요は「本を読ませます」です。一方、이 책은 잘 읽혀요は「この本はすらすら読めます」で、受け身の形を使っています。
〜させる・〜することを許す — -게 하다
接尾辞による使役形がない場合や、「させる/することを許す」を表したい場合は、動詞の語幹に**-게 하다**を付けます。行動する相手には、文の形に応じて을/를、에게/한테、이/가を使います。
동생을 자게 했어요 = 弟を寝かせました/寝るようにさせました 학생들에게 발표하게 했어요 = 学生たちに発表させました 잠깐 쉬게 해 주세요 = 少し休ませてください 아이가 스스로 하게 했어요 = 子どもが自分でするようにさせました
接尾辞による使役形との違いには、働きかけの直接性があります。아이에게 밥을 먹였어요(子どもにご飯を食べさせました)は、口に運んで食べさせる場面にも使えます。ただし、自分で食べるよう促した場面を表すこともあります。아이가 밥을 먹게 했어요(子どもがご飯を食べるようにしました)は、子ども自身が食べるように働きかけたことを表します。
-게 하다は相手が行動するように働きかける表現で、「することを許す」という意味にもなります。놀게 해 주세요は「遊ばせてください」です。
仕事などを指示する — 시키다
誰かに仕事などをするよう指示するときは、시키다を使います。발표를 시키다のように仕事を表す名詞と組み合わせたり、공부시키다、청소시키다のように動作を表す漢字語の名詞と結び付けたりします。
行動する相手は에게/한테で示せます。下の「母が弟に勉強させる」のように、動詞と文の形によっては目的語として示すこともあります。
부장님이 저한테 발표를 시키셨어요 = 部長が私に発表をさせました 후배에게 청소를 시켰어요 = 後輩に掃除をさせました 엄마가 동생을 공부시켜요 = 母が弟に勉強をさせます 뭘 시킬까요? = 何を注文しましょうか(料理を注文する意味もあります)
시키다には「料理を注文する」という意味もあります。짜장면을 시켰어요は「チャジャンミョンを注文しました」です。
職場では시키다を使って仕事の指示を表せます(일을 시키다)。-게 하다は、より幅広く「させる/することを許す」を表せます。
また、시키다(させる)と식히다(冷ます)は発音が同じですが、別の動詞です。つづりと意味を区別します。
誰に頼まれた仕事?
夜遅くまで仕事をしている人との会話です。使役表現がどのように使われるか見ていきます。
この会話では、시키다で仕事を指示し、하게 하다でその一部を人にさせ、맡기다で仕事を任せています。먹이다/재우다/깨우다は子どもの世話を表しています。使役表現を使うと、誰が誰に働きかけたかを具体的に伝えられます。
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Q 1 / 5よくある質問
接尾辞-이/히/리/기/우/추-は、どのように選びますか。
語ごとに覚えます。接尾辞を一つの規則だけで決めることはできません。
よく使う例は、-이-(먹이다=食べさせる、보이다=見せる、죽이다=殺す)、-히-(입히다=着せる、앉히다=座らせる、읽히다=読ませる)、-리-(살리다=命を救う、알리다=知らせる、울리다=泣かせる)、-기-(웃기다=笑わせる、씻기다=体などを洗ってあげる、남기다=残す、벗기다=脱がせる)、-우-・-이우-(재우다=寝かせる、깨우다=起こす、태우다=乗せる、키우다=育てる)、-추-(낮추다=低くする、늦추다=遅らせる)です。この方法で使役形を作れる語は限られているため、それぞれを語彙として身に付けます。
먹이다のような使役動詞と-게 하다は、どう使い分けますか。
接尾辞による使役形がない動詞や、相手に行動させること、行動を許すことを表したいときは-게 하다を使います。-게 하다は幅広い動詞に付けられ、공부하게 했어요は「勉強させました」、쉬게 해 주세요は「休ませてください」、발표하게 했어요は「発表させました」です。
먹이다、입히다、재우다などは、食べさせる、服を着せる、寝かしつけるといった、相手への直接の働きかけにも使います。아이에게 밥을 먹였어요(子どもにご飯を食べさせました)は、口に運んで食べさせた場合にも使えますが、その動作に限定されません。
아이가 밥을 먹게 했어요(子どもがご飯を食べるようにしました)は、子ども自身が食べるように働きかけたことを表します。
시키다と-게 하다はどう違いますか。
どちらも誰かに何かをさせる表現ですが、시키다は仕事などを指示したり、担当させたりするときに使います。발표를 시키다は「発表をさせる」、청소를 시키다は「掃除をさせる」です。
動作を表す漢字語の名詞と結び付いた공부시키다、운동시키다のような形もあります。-게 하다は、動詞の語幹に付ける、幅広く使える使役表現です。
職場では、부장님이 일을 시키셨어요(部長が仕事をさせました)のような業務の指示に시키다を使えます。一方、-게 하다は「させる」「することを許す」の両方を表せます。
また、시키다には「料理を注文する」という意味もあります。짜장면을 시켰어요は「チャジャンミョンを注文しました」です。